インドで”機会の平等”について考えさせられた話。

2016/03/28

今回は、インドでの”ビザの取得”と”結婚”というふたつの観点から、機会の平等について考えてみた話を書きます。

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ビザの取得について

バラナシで私が泊まっていた宿で、インド人の大学生が働いていた。

彼はもうすぐ大学を卒業し、卒業後は海外の大学院で環境工学を学びたいという意思を持った学生であった。

そして、大学院の学費を少しでも稼ぐため、宿でアルバイトをしていた。

 

しかし、彼の進学には大きな問題があった。

それが、ビザの取得。

 

多くの日本人にとっては、「ビザって何?」といった所だろう。

ビザとは、要は「この人物を自国に入国させても良いか(否か)を判断するための許可書」にあたる。

 

本来であれば海外旅行をする際にもこのビザが必要なのだが、幸いなことに、日本人は海外旅行する際にビザなしでも問題ない場合が多い。

これは日本の安定した情勢や経済状況から、「日本人なら入国させても大丈夫だろう」と多くの国に思ってもらえている、ということである。

留学の際や海外で働く際にはそれらに対応するビザの取得が求められるが、それらの取得もそれほど困難ではない。

 

一方、インドではどうだろう。

 

日本とは違って多くの国に旅行に行くとき際にビザの発行を求められ、留学に行きたければ多額のお金を払ってビザを取得する必要がある。

しかし、そんな大金を払って留学に行けるのはほんの一握りの学生であり、大金を払わなくても奨学金を得られる学生も同様に、ほんの一握りなのだ。

日本では行きたければいけるとすら思えてしまう留学も、インドでは非常に困難なのである。




結婚について

・インドでローカルな結婚式にたまたま出席したこと

・彼女がいる男子高校生とたまたま仲良くなったこと

というふたつの経験から、インドの結婚事情について考えることになった。

 

さて、日本ではほとんど当たり前な”結婚相手を自分で決める自由”が、インドではほとんど存在しないのを、皆さんご存知だろうか?

 

家族という単位を重んじる文化がある、依然としてカースト制度の影響が残っている、などの理由から、インドでは今でも8割の家庭で結婚相手を親が決めるのだ。

そしてインドでは未だに、基本的に同じカーストの相手としか結婚することはないのだ。

都市部ではこれも変わりつつあるようだが、依然としてこのしきたりは根強く残っている。

 

ちなみに、私がたまたま参加したローカルな結婚式の新郎は、19歳だった。

そして、まだまだ若いその青年が、ほとんど会ったこともない新婦と式を執り行っていた。。。。

 

また、別の日に電車内で出会った17歳の男子高校生いわく

「いま俺は彼女がいるし、もちろん好きだけど、将来一緒に居られないのはお互いに分かってるんだ・・・・。」

 

切なすぎる。

 

思うこと

自分たちが当たり前のように享受している”機会の平等”が、国や文化が変わるだけでこうも違うということを、インドで目の当たりにした。

ネットやテレビの情報でなんとなく知ってはいた文化だが、実際に見聞きする衝撃は、違った。

 

ありきたりかもしれないが、これらを受けて思うことは

「今の自分を取り巻く幸せな環境を当たり前と思わず、甘えることなく、精一杯頑張ろう。得られる機会を活かし切ろう。」

 

ということ。

 

もっともっと、貪欲に。